「私は悪い存在だ」という自己概念【ココロノマルシェ】

みなさんこんばんは。

カウンセラーの「しゅうこ」です。

今日は、オンラインカウンセリング ココロのマルシェに寄せられたお悩みに回答させていただきました。

 

ココロノマルシェとは、根本裕幸さんの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、Web上で相談にお答えする無料サービスです。

ご相談はこちらからどうぞ。

 

【ご相談】「私は悪い存在だ」という自己概念

私は、最近罪悪感という感覚に悩んでいます。

この動画チャンネルでもよく扱われていますが、特に女性との関係の中で、よく感じます。

特に彼女や彼女のお母さんと口論になった際に、癇癪起こしまう時があります。

口論の際に、「相手に理解されていない、批判されている」という感情が募り、腹ワタが煮えくり返る思いで、遂には我慢出来ずブチギレてしまうのです。

特に正論を振りかざされた際に、言いくるめられてたまるか!と言わんばかりに傲慢になってしまいし、双方共に悪い空気になってしまう事があります。

男性との間ではそんな事は起きないのですが……。

 

神戸メンタルサービス様の動画やネットコラムを拝見させて頂き、自分なりに心理分析を続けていく中で、女性(母親)に対して罪悪感があるのではないか、と感じました。

父親とコミュニケーションを取っている時は感じないのですが、何故か母親とだと、悪い感じがしてしまうのです。

例えば、母親が好意で何か物を買ってくれたり、プレゼントを贈ろうとしてくれる時も、悪い感じがしてしまい、断ってしまいます。

それが父親だと、喜んで受け取れる自分が想像できます。

また、日常の中でも、何故か幸薄そうな女性を見ると助けてしまいたくなったり、好きになってしまったりする自分が居る事に、気付きました。

また、自分の中に、「私は悪い存在だ、いつも間違っている、失敗作だ、母親を幸せに出来なかった」と言う様な、とてもボンヤリとした自己概念がある事にも気付きました。

その他にも、私は幼い頃から、「悪役や悪者」が大好きでした。ウルトラマンや仮面ライダーにおいても、周りの皆がヒーローや正義の味方が好きな中、私だけは悪役や怪獣が好きで、集めた玩具や人形もいつも悪役達ばかり…

これらの経験や女性との口喧嘩が多い事は、私の自己概念や罪悪感と関係しているのでしょうか?

私の深層心理では一体何が起きているのでしょうか?

これからどう行き方を変えていけば良いのか、指南して頂けたら幸いです。

 

26歳 男性

ソウタさん

 

ここからが回答です

ソウタさん、はじめまして。

カウンセラーのしゅうこといいます。

 

ソウタさんは自分で動画などを見て、自分で心理分析を進めてきたんですね。

最近、若い方を中心に、男性も心の世界や仕組みに興味を持つ方が増えてきたんだなぁ、と感じ、嬉しく思っています^^

今日はよろしくお願いします。

 

***

>特に彼女や彼女のお母さんと口論になった際に、癇癪起こしまう時があります。

口論の際に、「相手に理解されていない、批判されている」という感情が募り、腹ワタが煮えくり返る思いで、遂には我慢出来ずブチギレてしまうのです。

ということなのですが、ソウタさんが彼女さんや彼女さんのお母さんに「理解してほしい」と思っていることは何でしょうねー?と、お伺いしてみたいと思いました。

 

怒りは「感情の蓋」とも呼ばれ、本当の感情ではないという考え方があります。

本当の感情は本当に人によって様々だとは思うのですが、

・理解されない悲しさ

・批判される苦しさや怖さ

・寄り添ってくれる人がいないことに対する寂しさ

等があるのかなぁ?と思いました。

 

もしくは、

・人の話を理解するように努力しなければならない

・人の話を批判してはいけない

といった、観念のようなものがソウタさんの中にあり、それに反することをされている不快感もあるかもしれません。

 

また、

>特に正論を振りかざされた際に、言いくるめられてたまるか!と言わんばかりに傲慢になってしまいし、双方共に悪い空気になってしまう事があります。

ということなので、

・自分の意思を無視され、コントロールされる恐れ

なんていう気持ちも感じているかもしれません。

 

いずれにしても、嫌な気持ちですよねー。

そんな気持ちになるシーンにいると、はらわたが煮えくり返るほどの怒りを感じるのも、傲慢な態度をとってしまうのも仕方がないことのように感じます。

 

***

女性との対話の中で怒りの感情を強く感じるご様子のソウタさん。

彼女さんや彼女のお母さんと口論になった時のような気持ちを、他の女性、中でもソウタさんの一番身近にいたであろうお母さんとの中で感じたことがなかったでしょうか?

 

ここからは、一番身近な女性であるお母さんを例に、ソウタさんのご相談を読んだ私の想像を書いてみたいと思います。

 

ソウタさんの小さい頃に、お母さんが「○○だから△△しないといけない」とか、「○○だから△△しないといけない」と、正論を振りかざして、ソウタさんを批判したり、言いくるめようとしたことはなかったでしょうか?

もしそういうことがあったとしたら、幼いソウタさんは、思い通りに行動できなかった悔しさや、何かの行動を強制された嫌悪感などを感じたかもしれません。

また、その気持ちの底には、お母さんに理解してもらえなくて悲しさや、寂しさも感じたのではないか、と思います。

 

更にその奥には、

「お母さんはいつも正しくて、僕はいつも間違っている。

お母さんの言うことを素直に聞いてあげられない僕は、お母さんを困らせる。

僕は失敗作の悪い子だ。」

という罪悪感を持ち、自分のことを責める気持ちもあったかもしれません。

 

そんなソウタさんのお母さんとの関係の中でできた心の傷が、彼女や彼女のお母さんと意見が食い違ったときに疼き、「怒り」が湧いてくるのかな?と思いました。

 

(あくまでも想像の話なので、カウンセリングでお話を伺うとまた、違う味方が出てくるかもしれません^^)

 

***

次に、これからの生き方、中でも「怒りの感情の扱い方」や「罪悪感の癒し方」について考えてみたいと思います。

(興味があるもの、やってみたいと思うことについて、取り組んでみてくださいね。)

 

①子ども時代に母から言われたことに対する「怒り」と「その下にある感情」の整理

まずは、お母さんとの関係の中で感じた、怒りの感情について、ノートやチラシの裏(今時チラシとかあるのか?)などに書き出してみるといいと思います。

誰がみるわけでもないものなので、自分の感情のままに書いて大丈夫。

「うるせー、くそばばーo(`ω´ )o」

「◯ね!!!!!!!!!!」

「うぜーんだよ!!!」

と言った罵詈雑言から、

「「○○だから△△しないといけない」ってお母さんは言ったけど、僕はそんなことしたくなかった。ぼくは△△よりも□□がしたかった。」

「お母さんは僕の話を聞いてくれなくて悲しかった。すぐ批判しないで、まずは話を聞いて欲しかった。」

と言った、怒りの下にある気持ちまで、書き出してみてください。

 

どれくらい書いたらいいんですか?と質問されることも多いのですが、私は「物心ついた時から今までにあったことを一つずつ振り返り、ちょっとでもわだかまりを感じたら書く」ことをお勧めしています。

結構な量になるかもしれませんが、些細なことが引っかかっていることが分かったり、正直な気持ちが分かることで結構スッキリすると思います。

 

②子どもの頃にお母さんからいわれた「正論」と、子どもの頃のソウタさんの「正論」を、大人のソウタさんの目線で比べてみる

私は6歳の子どもがいるのですが、私は子どもに「大きくなるために、嫌いな野菜でもちゃんと食べなさい」とか「明日も早く起きないといけないから、You tube は終わり!さっさと寝なさい!」とか「正論」にかこつけた小言をしょっちゅう言っちゃいます(^_^;)

それに対し、当然ながら我が子は「嫌いな物は食べたくない。アイスが食べたい。」とか、「まだYou tube見たい!」とか、正直な気持ちという、子どもなりの「正論」を主張を繰り広げます。

 

「大きくなるために、嫌いな野菜でもちゃんと食べなさい」という親の主張は、一見、正しいように見えます。

ですが、野菜だけ食べていれば大きくなるわけじゃないし、そもそも野菜を食べるか食べないかは子どもの自由です。

(だって野菜を食べるか食べないかによって影響が起きるとすれば、子どもの身体だけですからね。)

 

一方、「嫌いなものは食べたくない。アイスが食べたい。」という子どもの主張も一見、健康に悪く、いけないことのように見えます。

一年365日、3食ともアイスしか食べないのであれば、健康に悪いかもしれません。でも、たまの楽しみに、野菜を食べずにアイスを食べることは、親から批判されなきゃいけないほど、悪いことでもありません。

(大人だって、子供が寝た後にこっそり、ハーゲンダッツとか食べたりしますしねー。)

 

そんな風に、過去にソウタさんとお母さんの間で意見が食い違った出来事を大人の目線で比べてみると、

「お母さんはいつも正しくて、僕はいつも間違っている。

お母さんの言うことを素直に聞いてあげられない僕は、お母さんを困らせる。

僕は失敗作の悪い子だ。」

というのは「誤解」であり、「お母さんの言うことも、自分の言うこともどちらも正しかった」と考えることもできるようになるのではないでしょうか。

 

③何故お母さんに「言いくるめられて「あげた」」のか考えてみる

ソウタさんが自分の「○○したい」とか「○○したくない」という気持ちを抑えて、あえてお母さんに「言いくるめられて「あげた」」のだとしたら、どうしてでしょうか?

(口では勝てなかったから仕方がなかったんですよー、と思われるかもしれません。

ですが、口で勝つ(お母さんを納得させる)以外にも、ひきこもって頑として受け入れない、泣き落とし、感情的に喚き散らすなどなど、様々な手法でいうことを聞かないこともできたはずです。

それをせずに、「あえて言いくるめられて「あげた」」と考えてみてください。)

・お母さんの気持ちにこたえたかった。

・お母さんのいうことを聞くことで、お母さんに自分を「いい子」だと認めてほしかった。

・お母さんに笑顔を見せてほしかった。

などなど、いろんな気持ちがあって、ソウタさんはあえて「言いくるめられて「あげた」」のかもしれません。

そうすることで、ソウタさんは悪い存在ではなく、実は「(お母さんへの)愛に満ちた存在」だと思えるようになると思います。

 

+αのご提案:インナーチャイルドワーク(イメージワーク)

このワークでは、ソウタさんの目の前に小さい頃のソウタさんがいる状況を思い浮かべていただきます。そして、小さい頃のソウタさんの気持ちを、今のソウタさんが聞いていく、というものです。(カウンセラーは小さなころのソウタさんの気持ちを聞くための誘導を行います。)

そして、小さい頃のソウタさんの「ありのままの気持ち」を受け止めていく、というものです。

このワークを通じて、小さい頃にたくさん我慢してきたこと、たくさん頑張ってきたことを認めてあげましょう。 

大人の自分が子どもの頃の自分の味方になってあげることで、罪悪感が癒されていくと思いますよ。

 

ソウタさんの価値・魅力・才能

 >私は幼い頃から、「悪役や悪者」が大好きでした。ウルトラマンや仮面ライダーにおいても、周りの皆がヒーローや正義の味方が好きな中、私だけは悪役や怪獣が好きで、集めた玩具や人形もいつも悪役達ばかり…

とあるのですが。

ウルトラマンや仮面ライダー等の特撮ものの悪役って、地球という惑星の中にある、日本という国のルールで「悪」とされていること(破壊活動とか、地球人の洗脳とか)を、彼らなりの行動原理に基づいて行うキャラクター達ですよね。

そんなキャラクターが好きというところから、ソウタさんの中にははっきりとした行動原理があり、その通りに振舞いたい気持ちがあるのかな?と思います。

これって、世間一般の常識やこれまでの慣習、人の目等を気にすることなく、新しい着眼点や発想で物事を見たり、既存の物事に新しい要素を加えたり、オリジナリティを発揮したりことにつながるのではないかと思います。

ソウタさんの才能を発揮して、周りの人と幸せになっていってくださいね。

 

最後に

長い時間をかけて形成された自己概念を変えていくのには時間がかかるかもしれません。

時にはカウンセリングも利用してみてくださいね。

今、無料でモニター様を募集しています^^

 

しゅうこのカウンセリングのご紹介

12月のカウンセリングスケジュール

 

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心と体をゆっくり休めてまた、お会いできたら嬉しいです。

それではおやすみなさい。

しゅうこ。

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