みなさんこんばんは。
カウンセラーになるための勉強中の「しゅうこ」です。
このブログでは、【3ヶ月先まで予約のとれないカウンセラー 根本裕幸さん】
が提供されている「お弟子さん制度」で考えたこと、学んだことを、私なりの言葉でお伝えしていきます。
(このブログでいうカウンセラーは2019年に国家資格になった公認心理師や、民間団体が行っている心理系の資格を持つ方々ではなく、広い意味のカウンセラーを指しています。)
私の住む地域は、今日もとても良いお天気でした。
また、近隣の小学校は卒業証書の授与式だったようです。
晴れ着に身を包んだ子どもたちを見て新しい門出をまぶしく思うとともに、「自分にもあんな頃があったなぁ」と懐かしくなりました。
また、わが子も今年ではありませんが卒業が見えてきました。私の周りの同僚からは、「子どもの卒業式に行って号泣した!」とよく聞きます。私も号泣するのかなぁ。
◯結婚に踏み切れないときのワーク~元カレ思い出化プロジェクト~
さて、今夜も引き続き、お弟子制度の中で事前課題として出された、[架空の]クライアントさんのお悩みに、ブログ上でお答えするつもりで答えてみます。
今日はそろそろ結婚を考えているけれど、結婚に踏み切れないクライアントさん(お名前がなかったので、私の元同期で、似たような悩みを持つ女性の名前を借りてSさんとします。)からのご相談です。
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34 歳女性。IT系企業の総合職。仕事は多忙で、収入も同年代では多い方だ。 付き合って2年の彼氏は会社の同僚。そろそろ結婚を考えるべきだと思うし、彼の方からもそんな話が出てくるが、イマイチ気が乗らない。なぜならば、その前に付き合っていてケンカ別れした元カレのことがずっと引っかかっているからだ。
その元カレとは大学時代から7年付き合っていた。結婚したかったのだが、彼は起業することを考えていて「あと5年は無理」と言われ、葛藤した挙句、別れることにした。嫌いになって別れたわけではないので、その後の喪失感は大きく、焦って婚活に走る。中には付き合いかけた人もいたが彼以上に好きになる人ができずじまいだった。その後、仕事が忙しくなり、 婚活どころではなくなっていた頃に、あるプロジェクトで一緒になった同僚と付き合い始めた。お互い多忙なため、月に2, 3回しか会えないがそれくらいがちょうどいいと思っている。最近では自分が結婚したいのかどうかが分からなくなっている。 元彼とは半同棲のような形だったが別れを機に実家に戻った。一人暮らしをしたいと思うが、多忙を理由になかなかできて いない。
父は会社を経営しており、子どもの頃からお金に困ったことはなかった。母はマイペースで気分屋だが優しい人で、二人と も結婚を焦らせるようなことは言わない。兄がいて、父の会社に入っているのでいずれ後を継ぐことになると思われる。兄と は仲が良くも悪くもない。
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回答はこちら。
Sさんこんばんは。ご相談ありがとうございます。
Sさんのお悩みは、「そろそろ結婚するべきだと思うが、元カレさんのことが引っかかって結婚に踏み切れない。どうしたらよいか?」という内容ように読み取れました。
大学生の時から7年もお付き合いした彼だったということ。結婚を考えられなくなったにしても、嫌いになった訳ではないこと。このことから、Sさんはとても一途な女性なんだろうなぁ、と思いました。
元カレさんとはお別れしてどれくらい経ったしたのでしょうか。大学4年生の22歳からお付き合いを始めたとしても、7年おつきあいしてお別れしたのが29歳。今が34歳ですから最低でも5年経った、という頃でしょうか。
あれ?彼が結婚は無理、と言っていた期間は過ぎたみたいですね。
お別れしてから今まで元カレさんと連絡をとっていないなら、今のタイミングで連絡をとってみる、ヨリを戻してみるという選択肢はないのでしょうか?
今カレさんのことはありますが、もし可能なら、検討してみてください。
もし、元カレさんのことは心に引っかかるものの、ヨリを戻す気はない、という場合、何故そんなに元カレさんのことが引っかかるんでしょうね?
Sさんには、元カレさんに心残り(好きという気持ち、結婚して叶えたかった夢など)があるのでしょうか。
Sさんは、元カレさんがSさんよりも仕事を選んだことに傷つき、それが今も癒されていないのでしょうか。
Sさんは結婚しないことで、元カレさんを責めたい気持ちなのでしょうか。
(あんたがあの時私と結婚しなかったせいで、私は今でも幸せになれないのよ!みたいな。)
あえて明るいイメージがする内容から暗いイメージがする内容まで想像して書いてみました。
いずれにしても、Sさんの時計の針は、元カレさんとお別れした時点から動いていないのかもしれません。
となると、元カレさんのことを「思い出」にする作業が必要そうです。
そこで、「元カレさん思い出化プロジェクト」を考えてみました。
プロジェクトの内容はこちら。
1.お別れすることになった時の感情を開放する
Sさんが元カレさんとお別れしたときには、喪失感が大きかったとのこと。大切な人を失った悲しさや寂しさを、これまで吐き出してこられたでしょうか?会社を休んで何日も泣きまくったり、お友達や家族に愚痴りまくったり、やけ食いしたりしたでしょうか?
ご相談内容には「焦って婚活に走った」と書かれていたので、もしかしたら悲しさや寂しさが解放され切っておらず、今も心の中に残っているかもしれません。
そんな場合にはお恨み帳を書いてみたり、お友達・ご家族などに話してみてください。どちらも難しい場合には、カウンセリングも利用してみてくださいね。
2.お別れすることになったときの、元カレさんの気持ちを理解する
元カレさんは起業を考え、結婚は「5年は無理」と言いました。その時の元カレさんの気持ちはどんなものだったのでしょうか?私は、元カレさんは起業への思いでいっぱいいっぱいだったかもしれない、起業しても軌道に乗るか不安だったのかもしれない、軌道に乗らなければSさん(お子さんを考えていたのであればお子さんも)を養ってあげられないと思っていたかもしれない、Sさんに苦労をかけるよりは、会社が軌道に乗る5年後まで待ってほしい、という気持ちだったのかもしれない、と思いました。
もしそうだとすると、元カレさんはSさんのことを傷つけたかったのではなく、大切だからこそ結婚を待ってほしかったのではないかなぁ、と思いました。
実際のところの状況はSさんでないと分からないので、状況に合わせて考えてみてくださいね。
3.元カレさんや元カレさんと別れたことに感謝する
元カレさんにどんなことが感謝できるか考えてみてください。7年もお付き合いされたのでいろんなことがあったかと思います。記念日等の楽しい思い出、半同棲されていた時の嬉しさ、といったことから、長期間同じ人と良い関係を築くためのノウハウ、喧嘩したときの仲直りの方法まで、いろいろなことがあると思います。
また、元カレさんと別れたことでどんなことが感謝できるかも考えてみてください。仕事に打ち込んで同年代よりも高い収入を得られたこと、仕事のプロジェクトの中で今カレさんと出会い、お付き合いできるようになったこと等、元カレさんと別れないと出来なかったことを洗い出し、感謝してみてくださいね。
4.思い出にする
元カレさんとのことを思い出にするために、元カレさん宛てに「出さない手紙」を書いてみてください。これまでのワークで思い出した元カレさんへの感謝の気持ち、そして別れの決意、今後どんな人生を歩んでいきたいかを手紙の中にしたためてみてください。(卒業式で生徒から先生へ贈るお手紙のようなイメージです。)
あと、突拍子もなく思われるかもしれませんが、元カレさんのことを思いながら、卒業式でよく歌われる歌を歌ってみる、そして泣く、というのもお勧めです。
4.「元カレさん思い出化プロジェクト」によって得られる恩恵を受け取る
元カレさんを思い出にすることで、どんな恩恵があるか考えてみましょう。今は忙しいこともあってちょっと距離感のある今カレさんと、片時も離れたくないほどラブラブになれるかもしれません。その先には結婚や出産など自分の家庭を持つことがあるのかもしれません。また、元カレさんとお別れした寂しさを仕事で埋めるために忙しくしてきた可能性はありませんか?もしそうだとしたら、オーバーワークをやめて、自分に合ったペースで仕事ができるようになるかもしれません。そしたらずっと延期になっていた一人暮らしも再開できるかもしれませんね。
これ以外にもいろいろと、恩恵があると思います。
このプロジェクトが終わった後に、Sさんの笑顔があることを祈っています。
回答終わり。
〇仮想クライアントNさんの相談に答えた感想
元カレに執着する人の気持ちが全く分からず、ずーっと「何で?何で元カレが気になるん?!もっといい奴が他におるやろ!今カレとか!?」とうなりながら答えてみました。
私は別れることになった恋愛にはそれなりの理由があり、その理由が解消されていればヨリも戻るだろうし、その理由が解消されていなければヨリは戻らない(戻ってもまた別れることになる)と思うタイプです。
なので、回答の冒頭には「元カレと連絡をとってみては?」と書いてみました。
連絡を取って、「やっぱり元カレがいい。ずっと元カレを待ちたい」と思うこともあるだろうし、元カレが実はすでに結婚していて、「5年は結婚できないって言ってたのは何だったのよ?!嘘つき!」と思うこともあるだろうし、元カレが結婚していなくとも、思い出の中にある元カレとは雰囲気や容姿が変わっていて幻滅し、執着が切れることもあるんじゃないかなぁ、と思っています。
回答に盛り込もうにも盛り込めなかったので、こちらに書いてみました。
明日・明後日はお弟子制度4期1回目の授業です。
いっぱいいっぱいになりながら取り組んでみた今回のケーススタディ4つ。
同期の皆がどんな回答なのか、そして講師のヤタ先生はどんな見方をされているのかとても楽しみです。
引き出し増やすぞー♪
心と体をゆっくり休めてまた、お会いできたら嬉しいです。
それではおやすみなさい。
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