教育係をするときに、心の負担を軽くする3つの方法

仕事に育児に家事に忙しくしているワーキングマザーの皆さん!

キャリアコンサルタントのしゅうこです。

仕事のストレスから家族にあたってしまうあなたを、
本当にやりたい仕事をやって毎日が充実し、笑顔で家族に接するあなたにします。

***

今日は、オンラインカウンセリングココロノマルシェに寄せられたお悩みに回答しました。

この記事をお読みいただくと、教育係の心の負担を軽くする方法が分かります。

教育係はストレスも大きいけど、人を使って仕事を進めるワザを身につける、大切な経験です。
人を使って仕事を進められるようになると、早く仕事が片付きます。

ワーママさんは「人に教えられるほど、自分の仕事に自信がない」「新人さん教育をする時間がない」と教育係を敬遠しがちですけど、慣れたら自分の仕事が楽になりますよ。

 

【ご相談】人を教育するのが嫌

いつも拝読させていただいております。
長年の悩みについて相談させてください。

私は現在入社して10年以上経つ、経験だけはある(仕事はあまりできない)研究職の中堅社員です。

職場は人材、人員不足であるため、私のようなあまりできの良くない社員もテーマの主担や若手、派遣社員等の教育を担当させられたりします。テーマの主担も辛いのですが、もっと嫌なのが教育担当です。

振り返ると学生時代から人に教えるのが苦手(というか嫌)で最初の方はわりと面倒を見ているのですが段々嫌になって感情的に相手のことを叱りつけたり、指導を放棄することを恥ずかしながら繰り返してきました。

相手のことを考えたらそのような態度は良くない、というのは理性では理解しているのですが、いざ本人を目の前にすると感情が抑えられなくなります。そしてその傾向はどんどん酷くなっているのが自分でもわかります。まるでアレルギーの様です。

自分なりに原因を分析すると、
1.相手の仕事まで責任を持ちたくない(自分の指導で研究が停滞すると自分の責任になってしまうため)
2. 教えることに自信がない
3. そもそもコミュニケーションが苦手、人と話すのが好きではなく、声を出すのがおっくうで一人でいるのが好き
4. 自分の仕事の時間を搾取されているように感じてしまう

などと考えています。

また、私は男性嫌悪が少々あり、全ての男性が駄目な訳ではありませんが、生理的に極端に駄目な男性がいます(こちらも年々度合いがひどく、また駄目な人も増えています。)。

最近そのタイプの男性のメンターに当たってしまい、早々に極力距離を取るようにしています。

いっそのこと、派遣社員になって教える立場にならないようにしたいと思って転職しようか迷っているところですが、経済的に不安で迷っています。

いい加減長年のこのパターンを手放して、せめて常識的な態度が取れるようになるにはどうすればよいでしょうか。まとまりのない文章でわかりにくいかと思いますが、何らかのコメントをいただけましたら幸いです。

(あかいさん)

 

あかいさんこんにちは。
キャリアコンサルタントのしゅうこがご回答しますね。

あかいさんは教育係が嫌なんですね。

その理由を自分でしっかり分析されていて、私は「さすが研究職だなぁ」と感じました。

まずは、あかいさんが分析された原因に対する解決策を提案しますね。

 

新人教育はいろんな人と協力しながら進めましょう。

1.相手の仕事まで責任を持ちたくない(自分の指導で研究が停滞すると自分の責任になってしまうため)

研究職では、1つの研究テーマに対して1人の研究員が仕事を進めることが多いですよね。
ただ、新人さんがその責任を一人で全うするのは難しいです。
だから上司は教育係を置いています。
教育係は上司と新人さんの中継役です。

 

新人さんの研究を指導した結果が自分の責任になるのが嫌なら、上司に方向性を確認しま
しょう。
また、研究が停滞しそうなど、あかいさんでも手に負えないことが起こったら、後輩と一緒に早く上司に相談しましょう。
後輩には研究状況のまとめや、研究が停滞している理由を考えさせ、上司が状況を正確に理解できるようにお膳立てしてあげてください。

 

そして、みんなで今後の研究の方向性やスケジュールを話し合いましょう。
新人さんはもちろん、上司にも責任を持ってもらいましょう。
あかいさん一人で研究指導の責任を抱え込まなくて大丈夫です。

 

後輩を指導した結果の責任を一人で背負わなくていいと思うことで、嫌悪感は減っていくと思います。

 

また、「仕事の方向性で迷ったり、トラブルが起こったら、こうやって上司に相談するんだよ」というやり方を、身をもって新人さんに示すことが、教育係の役割なんじゃないかな?と私は思います。

 

 

2. 教えることに自信がない

新人さんに仕事を教える時、教育係は新人さんに以下のことをやる必要があります。
①仕事の目的を説明する
②仕事のやり方を説明する
③仕事を実際にやって見せる
④仕事をやらせてみる
⑤④ででいているところを褒め、できていないところを修正する
⑥改めて仕事をやらせてみる
⑦新人さんの仕事ができている事を確認したら、業務を新人さんに任せる

 

私がざっと思いついた要素なので、あかいさんのお仕事では他にも必要なことがあるかもしれません。

 

この中で、あかいさんが嫌な部分はどこでしょうか?

苦手な部分が分かったら、その仕事は得意な人に代わってもらうなど、自分が関わる以外の方法を検討しましょう。

 

中学校以降は、教科ごとに先生が変わりましたよね。
学校と同じように、色々な人と協力して、新人さん教育を進めましょう。

 

教えることも一人で責任を負わなくて大丈夫と思って、嫌悪感を減らしましょう。

 

これは、新人さんが教育係以外の人と知り合えるきっかけになり、新人さんが早く職場に馴染めるようになるというメリットもあります。

 

 

3. そもそもコミュニケーションが苦手、人と話すのが好きではなく、声を出すのがおっくうで一人でいるのが好き

コミュニケーションに苦手意識がある人は、相手の話をひたすら聞きましょう。
新人さんなら、教育係に聞きたいことは山ほどあるはずです。
新人さんの聞きたいことがわかったら、答えをまとめて、話す以外の方法で伝えましょう。(チャットやメールで伝える、マニュアルを作る、参考文献を渡すなど)

相手は新人さんとはいえ、研究職に就く能力がある人ですから、文字で伝えられたらある程度内容を理解できるはずです。

 

また、新人さんに、「私はコミュニケーションが苦手です。声を出すのが億劫で、1人でいるのが好きなタイプです。」と伝えましょう。

新人さんにお願いして、あかいさんが楽なコミュニケーションの仕方に合わせてもらいましょう。

 

新人さんのために、自分が苦手なことを1人で頑張らなくて大丈夫です。

 

苦手なことを無理して頑張るストレスを減らしましょう。

 

 

4. 自分の仕事の時間を搾取されているように感じてしまう

上司や同僚と一緒に新人さん教育を進めると、自分の仕事をする時間を新人さん教育に充てる時間は減ってくると思います。
もしかしたらそれだけで、時間を搾取される感じはなくなるかもしれません。

 

自分の仕事の時間を搾取される感じがする時は、自分の仕事の時間を新人さんに「与えている」と思ってみましょう。

 

最初は無理矢理思い込む形で構いません。
そのうち習慣になってきます。

 

なぜこれをおすすめするかというと、心理学の世界では、よく「与えた分だけ自分に返ってくる」と言われているからです。

あかいさんが新人さんに時間を与える分だけ、新人さんは成長します。
新人さんが成長したら、あかいさんの仕事を手伝えるようになります。
新人さんが、あかいさんに新しい仕事をする時間を与えてくれます。

これが、「与えた分だけ返ってくる」ということです。

「時間の先行投資」だと思って、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

自分のできることや得意なことを100個書き出して、自信を持ちましょう

あかいさんは自分のことを

>私は現在入社して10年以上経つ、経験だけはある(仕事はあまりできない)研究職の中堅社員です。

と紹介されるくらい、「仕事はあまりできない」と感じているんですね。

また、

>職場は人材、人員不足であるため、私のようなあまりできの良くない社員もテーマの主担や若手、派遣社員等の教育を担当させられたりします。

と書かれていますが、本当にできが良くないんでしょうか?

 

人間は誰でも、仕事の中でできることや得意なことと、できないことや苦手なことがあると思います。
ところが、向上心がある人は、自分ができることや得意なことは「当たり前」だと思ってスルーしがちです。
そして、できないことや苦手なことだけに注目して「仕事はあまりできない」と思ってしまうことが良くあります。
また、自分のできないことや苦手なことと、他の人(先輩や同期など)のできることや得意なことを比較して、自分にダメ出しすることもやってしまいがちです。

 

仕事をしている間じゅう自分を否定することになるので、仕事自体がストレスになってしまいます。

 

そうすると、新人さんを教育するとき、心に余裕をもって対応できなくなります。
心に余裕がなくなると、新人さんの些細な言動で感情が爆発してしまいます。
人を育てるときは、育てる側の心の余裕が何より大事です。

 

心の余裕を持つために、自分のできないことや苦手なことに注目するのはやめて、できることや得意なことを認めてあげましょう。
そのために、自分のできることや得意なことを100個書き出してみましょう

 

できることや得意なことは、どんな小さなことでも大丈夫です。
今までに担当した研究テーマ、今まで人からちょっとでも褒められたこと、自分が新入社員だった頃と今を比べて成長したところなど、たくさんあると思います。
(勤怠入力ができるようになった、とか。)

自分のできることや得意なことが意識できるようになると、できないことや苦手なことがあっても「仕方ないよね。」と思えるようになります。

そうすることで、ストレスが減り、新人さんを教育するのに必要な心の余裕が生まれます

(これは新人さん教育だけじゃなく、子育てでも使える考え方です。)

 

新人さん教育で感情的になってしまう「きっかけ」とその時の気持ちを思い出しましょう

ところで、あかいさんは
>最初の方はわりと面倒を見ているのですが段々嫌になって感情的に相手のことを叱りつけたり、指導を放棄する
ことに困っているんですよね。

 

感情的に相手を叱りつけたり、指導を放棄するきっかけはありますか?
感情的になる時、あかいさんはどんな気持ちを感じていますか?

毎回のきっかけになる出来事とその時の感情を思い出して書いてみると、共通するパターンが隠れているかもしれません。

 

例えば、あかいさんが新人さんに一生懸命指導しているのに、新人さんが何度も同じミスを繰り返して「もー、何でできないの?!」とイライラしたとか。

あかいさんの指導が実って、新人さんが仕事をこなせるようになってきたら、新人さんは指導したこと以外のことを勝手にやるようになって「もう面倒みきれない・・・」とうんざりしたとか。

 

長年同じパターンを繰り返しているということは、新人さん指導の中で、ずっと嫌な感情を感じているのに我慢している可能性があります。

感情を我慢していると、どんな感情を感じていたか分からなくなってしまいます。

でも、我慢している感情は解放されないので、同じパターンを引き寄せてまで、我慢している感情を解放しようとします

 

同じパターンを繰り返すのをやめるために、ゆっくり時間をかけて、きっかけになる出来事と、その時の感情を思い出してみてくださいね。

 

思い当たる出来事や気持ちがないときには、カウンセリングで話や感情を引き出してもらうのもおすすめです。

 

***

新人教育はとても大変な仕事です。
心の負担を軽くしながら気長に取り組み、教育係、新人さん、それぞれ成長していきましょう。

 

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しゅうこ

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