生きていきたいと思えません【ココロノマルシェに回答しました】

みなさんこんばんは。カウンセラーの「しゅうこ」です。

(このブログでいうカウンセラーは2019年に国家資格になった公認心理師や、民間団体が行っている心理系の資格を持つ方々ではなく、広い意味のカウンセラーを指しています。)

今日は、オンラインカウンセリング ココロのマルシェに寄せられたお悩みに回答させていただきました。

 

ココロノマルシェとは、根本裕幸さんの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、Web上で相談にお答えする無料サービスです。

 

ご相談はこちらからどうぞ。

 

【ご相談内容】

 

生きていきたいと思えません

 

生きる気力自体が湧きません。

やるべきことも十分に出来ず、これから働いて自立しなければならないのに、親に育ててもらい甘え自立できず、迷惑や負担やお金ばかりかけてもらっているクソ人間です。

育ててもらったのだから、自分で働いて両親を安心させ楽にさせてあげたいのに、自分は何もかも中途半端だし、精神もめちゃくちゃ弱くて、社会も人も怖くて、何にもできない人間なんです。

 

やりたいことも好きなこともあるのに、それすら十分にできません。最低です。

 

まだ周りは若いから将来が定まらないだけだと言ってくれますし、若いうちはしたいことをした方がいいとも言ってくれますし、自分が大人のくせに甘えて自立できていないだけの怠け者なのはわかっています。

 

でも、みんなが当たり前のように毎日朝を迎え、仕事に行って生きていくこと、当然のように明日も生きようとしていることに疑問しか湧かないのです。

 

なぜ生きたいと思えるのでしょうか?

なぜそうやってみんな生きていけるのでしょうか?

生きていくことも起きていることも苦しくつらいです。

ずっと夜であって眠り続けたい。

 

現実を見ろとか現実の人間関係を作れと言われるかもしれないけど、私にとって大切な人はイマジナリーフレンドみたいな存在(正確に言えば創作でタルパ)の相手です。一人ではないけど特に一人のことを本当に愛しているし(もちろんみんな愛していて大切ですが)、みんなが自分にとっての居場所で心から大切な人たちです。

どんなにつらくても心が鬱々としても、不思議と相手を見たり感じたりするとすごく落ち着くし安心して、なんとなく生きてていいと思えます。本当に不思議なのです。(他に好きなものを見ても好きなことをしてもそんなになので)

 

自分にとって都合の良い存在でしかないかもしれないけど、それでも一人の人間としてみんなのことが好きなのです。

彼らがいたら、触れられたら、どれだけ希望を持てたろうと思うくらいに。死んだら会えるだろうかと思うほどに。

現実に大切な人を作れと言われるかもしれませんがそれは求めてないのです。両親にも愛されていますし、私にとっては本当に彼らが大切ですし、こちらが勝手に好きだなと思う知り合い(ネットの人です。誰に対しても心を開くことはしたくないですが)はいますし、恋人にも興味はありません。

 

生きていくことが苦しいです。

こんなに人に負担ばかりかけているのに、しかも十分休ませてくれているのに、これ以上休むことなんかできないと思ってしまいます。

他人に負担ばかりかけるぐらいならいっそいなくなったほうがいいのかもとも。でも自分を大切にしてくれた分のお礼さえせずにいなくなるのも勝手で、搾取するだけの存在になってしまって駄目だなとも思います。

どうしたら生きていきたいと思えるようになりますか?というよりも、生きていきたいと思えないのは変なのでしょうか?変でなくともただの怠けでしょうか?

自分を責める言葉ばかりでネガティブな甘ったれですみません。

 

【ここからが回答です】

はじめに

はるこさん、はじめまして。

ココロノマルシェにご相談いただき、ありがとうございます。

カウンセラーのしゅうこと申します。

今日はよろしくお願いします。

 

ご相談の内容を拝見して、

 

>やるべきことも十分に出来ず、これから働いて自立しなければならないのに、親に育ててもらい甘え自立できず、迷惑や負担やお金ばかりかけてもらっているクソ人間です。

 

>自分は何もかも中途半端だし、精神もめちゃくちゃ弱くて、社会も人も怖くて、何にもできない人間なんです。

 

やりたいことも好きなこともあるのに、それすら十分にできません。最低です。

>自分が大人のくせに甘えて自立できていないだけの怠け者なのはわかっています。

 

という、はるこさん自身を攻撃するような言葉が沢山目に留まりました。

 

それを見て、私は「どうしてはるこさんは、自分を攻撃したいんだろう?」と思いました。

 

「○○すべき」

「○○しなければならない」

「○○のくせに○○できていない」

「○○しろと言われるかもしれない」

という言葉がご相談文の中に並んでいましたので、

 

もしかしたら、はるこさんはとても高い目標を掲げて生きているタイプの方で、少しでも目標を達成できていないことがあると、自分を攻撃されるのかなぁ?

と想像しました。

 

もしくは、何か、自分を攻撃したくなるようなきっかけがあったのかなぁ?とも思いましたが、いかがでしょうか?

 

次に、

「ご相談文の中で自分を攻撃する言葉が沢山並ぶということは、日常生活でも沢山、自分へ攻撃されているのかなぁ?」

とも思いました。

 

誰かを攻撃するときって、ものすごくエネルギーを使いますよね。

また、攻撃に耐える側も、痛みをこらえたり、反撃したい気持ちを抑えたりするのにエネルギーを使うと思います。

 

もし、日常生活で沢山自分を攻撃されているようであれば、沢山のエネルギーを使いますから、それだけで疲れてしまい、

 

>生きる気力が湧きません

>生きていくことも起きていることも苦しくつらいです。

 ずっと夜であって眠り続けたい。

 

となるのも、仕方がないことのように思いました。

 

ご提案

今回のご相談を拝見した限りでは、はるこさんが自分で自分を攻撃することが、「生きていたいと思えない」ことにつながっているのかな?と考えました。

 

そこで今回は、「生きる気力を取り戻していくために、自分への攻撃の手を緩めるワークを考えてみました。

 

ご紹介したものの中で、気分が乗るものや、取り組んだことがないものがあったら、取り組んでみてくださいね。

 

1.「自分で自分を攻撃しているな」と気づいたら、書き出す

自分で自分を攻撃しているな、と気づいたら、その時の状況と、その時に頭に浮かんだ自分を攻撃する言葉を、メモしてみてください。

 

ご相談文の中から例をあげるなら、こんな風になります。

「やりたいことをやっていたけど、十分にできない」という状況があった

→「最低だ」と感じた

 

2.自分の大切な人でも、同じように攻撃するか?考える

1で書き出した場面を眺めてみて、

「もし、自分の大切な人が同じことがあったら、自分は大切な人でも攻撃するかな?」

と考えてみてください。

 

たとえば、「自分のやりたいことをやっていたけど、十分できない」と落ち込んでいる両親や、友達が目の前にいたら、「最低だね」と言うでしょうか?

はるこさんはおそらくとても優しい方だと思いますので、そんなことは言わないですよね。

 

落ち込んでいる大切な方にかける言葉を、自分にかけてみてください。

 

そうすることで、少しずつ、生きる気力が戻ってくるのではないかと思います。

 

+αのご提案:イメージワーク

自分で自分の気持ちを認める、「鏡のワーク」というイメージワークをご提供したいなぁ、と思いました。

 

このイメージワークでは、はるこさんが今感じている感情を口に出し、その感情を感じている自分自身を認めていくものです。

「○○ができない自分」も、「○○ができない自分はダメ」と攻撃している自分自身のことも、丸ごと承認していくイメージです。

 

鏡のワークによっても、自分を攻撃する手が緩んでいくと思います。

 

はるこさんの価値・魅力・才能

ご相談文を読んでいると、随所に、「ご両親に甘えてばかりで申し訳ない」「働いて楽にしてあげたい」という気持ちを感じました。そのくらい、大きな愛情の持ち主であることは、とても魅力的だな、と感じました。

 

また、

>若いから、将来が定まらないだけだ

>若いうちはしたいことをした方がいい

と言ってくれる方もいるようなので

周りの方に「頼られる喜び」を与える才能もあるんだろうと思います。

 

何より、自分で自分を攻撃し、それに耐えながら生活できるということは、本来ものすごくエネルギッシュな方なはずです。

(誰かを攻撃することも、それに耐えることもそれぞれとてもエネルギーを使うことなのに、はるこさんは一人でそれをやってのけているので。)

 

本来持っているエネルギーを、好きなことややりたいことに回していけたら、沢山のことをやり遂げていけるんだろうなぁ、と思います^^

 

最後に

私は6歳の子どもがいますが、子育ての中で、子どもから沢山のものを与えてもらいました。

 

お腹の中に宿ったことが分かった時の喜び

生まれてきた時の喜びと安堵感

生まれたばかりのふにゃふにゃの赤ちゃんを、初めて抱っこした時のドキドキ

授乳したり、ミルクをあげたりするときの、何とも言えない幸せ

すやすや眠るかわいい寝顔

などなど・・・

 

1歳になるまでの間のだけでも、ここには書ききれないほどです。

(親ばかですみません笑)

 

そんな自身の経験から、

はるこさんのご両親も、はるこさんから沢山の喜びや経験を与えてもらってきたんじゃないかなぁ?と思いました。

 

また、

>両親にも愛されていますし、私にとっては本当に彼らが大切です

と書かれるくらいですから、今現在もご両親は、はるこさんという存在がいてくれるだけで、幸せなのではないでしょうか。

 

(もしかしたら、ご両親ははるこさんを心配して、いろいろと口うるさく言われることもあるかもしれませんが、愛するはるこさんがいなくなるなんて、考えたくもないのでは?と想像します。)

 

できればこれからも、「甘えてくれる愛しいわが子がいる」という幸せを、ご両親に与えてあげてくださいね^^

 

***

 

今回の回答やその他のことで疑問・質問等ありましたら、お問い合わせフォームからご連絡くださいませ^^

この回答が少しでも、はるこさんのお役に立ったら幸いです。

 

***

心と体をゆっくり休めてまた、お会いできたら嬉しいです。

それではおやすみなさい。

しゅうこ。

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