
こんにちは。
キャンプカウンセラーのしゅうこです。
先日おばあちゃんが亡くなってお葬式に行きました。
葬儀帰りの新幹線で、10年間連絡をとっていなかったお兄ちゃんと話をして、
ちょっと救われた気持ちになったので
その時のことをお話してみたいと思います。
「優しくて穏やかだけど頼り甲斐のない男の子」
これは、心理学のお師匠さんである根本裕幸さんの著書
兄弟姉妹の心理学
の中で、「現代によく見られる「兄」」を表した言葉なんだけど、
私のお兄ちゃんは、この言葉にぴっっっっったり当てはまる人です。
教育ママだった母は、小さいころから優しくて聞き分けがいいお兄ちゃんを溺愛していました。
小さい頃のお兄ちゃんは利発で、お受験にも成功。
母にとってお兄ちゃんはまさに「自慢の息子」でした。
裕福とは言えない家庭なのに、
母はお兄ちゃんには誕生日やクリスマスにプレゼントを大盤振る舞いしていたし、
「将来はいい高校に行って、いい大学を出て、公務員になるか一流企業で勤めて欲しい」
って多大な期待を寄せて、進学のために惜しみなくお金を使っていました。
こんな環境だったから、母とお兄ちゃんの心理的な距離がめちゃくちゃ近くなって、
冒頭のような男子に成長したんだろうなぁ、と思います。
そんな実家の中で私は
「お兄ちゃんばっかりずるい!」
って気持ちを持ち続けてきました。
母はお兄ちゃんに愛情もお金も注いでいたけど、
私のことをそれほど大事にしてくれなかったからです。
お兄ちゃんは自由に買ってもらっていたおもちゃやゲームも、私には
「お兄ちゃんの買ってあげたのを一緒に使いなさい」
の一言。
「私のリクエスト」で買ってもらったおもちゃは一つもありませんでした。
私がお兄ちゃんとの扱い差にかんしゃくを起こすと、
「お兄ちゃんみたいにもっと優しくなりなさい」
ってダメ出し。
大学進学の時は、やりたいことがあって関西の大学行きを希望する私に、話も聞かず
「女の子が県外の大学に行ってどうするの」
って、即却下されました。
私は実家の中で
「お兄ちゃんばっかり優遇されてずるい!」っていう嫉妬心と
「お兄ちゃんさえいなければ、もっと私にお金を使ってもらえたのに!!」
っていう恨みを募らせていきました。
大学進学や就職を機に、私は関西、お兄ちゃんは福岡に住むようになって
顔を合わせることがなくなりました。
(最後に話したのは、10年前私に子どもが生まれて、産後うつから里帰りしていた時、
お兄ちゃんが子どもの顔を見にきてくれた時でした。)
顔を合わせない間に、お兄ちゃんは
最初に就職した会社に行けなくなったり、
二つ目の職場で男性から攻撃されて、仕事が続かなくなったりして、
半引きこもりのようになっていたみたいです。
私はお兄ちゃんの問題を誰からも何も聞かされず、蚊帳の外だったんだけど…。
私が実家に帰省した時に両親がお兄ちゃんの陰口を言うような会話から
お兄ちゃんの状況を知り、
お兄ちゃんは両親の「自慢の息子」から「問題児」になったと思いました。
その時、正直私は
「ずっーと親が甘やかしてきて、
お兄ちゃんも当たり前みたいに受け入れてきたからこんなことになったんだろ。
ざまーみろ。」
って思っていました。
話を先日の葬儀に戻して…。
私はおばあちゃんのお葬式に子どもと一緒に参加したんですけど、
ほぼ初めて伯父さんを見た子どもが、
「おじちゃんと一緒に帰りたい」
と言うので、
お兄ちゃんと一緒の新幹線で帰ることにしました。
お兄ちゃんと私は、
「お葬式、疲れたね」とか、他愛もないことをポツポツ話したり、
子どもが遊んでいるゲームを一緒に眺めたりして、
少しぎこちない時間を過ごしていました。
そんな中でお兄ちゃんはなぜか、
「〇〇ちゃん(私のこと)はすごいよ」
と言ってきました。
お通夜やお葬式、通夜振る舞いとか火葬の待ち時間に
さりげなく参列者の世話をする私を見て、そう思ったんだそうです。
それから
「お兄ちゃんらしいこと何もしてこなくてごめんね」
というようなことを言ってくれました。
私はお兄ちゃんに対して
「何が?大したことは何もしてないよ」
とか
「年もそんなに違わないんだから、なんも気にしなくていいよ」
ってぶっきらぼうに返したんだけど…。
ずっと「気にかけられる側」だったお兄ちゃんが、
「誰にも尊重されない私」を気にかけてくれていたことを知ってびっくりしました。
そして、お兄ちゃんの言葉をきっかけに
「お兄ちゃんは私の居場所だったな」
ということを思い出しました。
親からの愛や注目を取り合うという意味でお兄ちゃんはライバルだったけど、
お兄ちゃんがいつも私に優しくしてくれていた、っていう思い出が蘇ったんです。
小さい頃は手を繋いで幼稚園とかスイミングに通ったし、
同じゲームで遊ぶ時は、お兄ちゃんはちゃんと順番を譲ってくれて、
横から優しくアドバイスしてくれました。
小学校から高校まで、私たちは同じ子ども部屋だったけど、
お兄ちゃんは、私がプレイしているRPGの攻略情報をネットで拾ってきてくれたし、
夜は深夜ラジオを聴きながら、一緒に勉強してくれました。
年が近いぶん、友達のように過ごせたこととか、
上のきょうだいから優しくしてもらえることを
子どもだった頃の私は当たり前に思っていたけど、
「実は幸せなことだったんだなぁ」っていう気分になりました。
(カウンセラーになって、いろんなきょうだいの形をお聞きするようになったこともあるしね)
***
お兄ちゃんが福岡で新幹線を降りる少し前に
「いつもどれくらい実家に帰ってるの?」
という話をしました。
「子どもが小さいころは帰ってたけど、最近は全然帰ってない」
とダルそうに言う私に、お兄ちゃんは
「だよねー!私も。」
と楽しそうに笑って返してくれました。
父はガンコで融通が効かず、若干暴力的なところがあるし、
母はやかましくて人の話を聞かず、過干渉なところがあります。
物理的な距離からくる面倒くささだけじゃなく、
両親に対するネガティブな気持ちから、
「実家に帰るのが面倒くさい!」
と思っているのが通じ合った会話だったなぁ、って思います。
『笑って親の愚痴を言い合えるお兄ちゃんがいてくれてよかった。』
新幹線を降りた駅のホームから手を振って私たちを見送ってくれる兄を見て
少し救われた気持ちになったのでした。
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しゅうこ
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